胡麻摺ごます)” の例文
見ると、加島屋の主人は下手へたな狂歌なんか作つて見たくなつたんですね、町内の胡麻摺ごますりや野幇間のだいこを集めて急に雪見船を出すことになりました
去年使うてやった恩も忘れ上人様に胡麻摺ごますり込んで、たってこん度の仕事をしょうと身の分も知らずに願いを上げたとやら、清吉せいきちの話しでは上人様に依怙贔屓えこひいきのおこころはあっても
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あとでおたなへ行つて尻をまくる奴があるかも知れないとか——嫌な千三つ屋ぢやありませんか、あの野郎こそ、嘘きで、胡麻摺ごますりで、手癖が惡くて、かさつかきで
「いえ、胡麻摺ごますり醫者の半齋の申すことなどは當てになりません。奧方は唯の氣鬱で、土藏から御出し申上げて、お勝の居ないのを御覽になれば、即座に御病氣平癒になりませう」
「いえ、胡麻摺ごますり医者の半斎の申すことなどは当てになりません。奥方はただの気鬱で、土蔵から御出し申上げて、お勝の居ないのを御覧になれば、即座に御病気平癒になりましょう」