背高のつぽ)” の例文
ある日の事、インガルスは医者の診察室に背高のつぽ身体からだを現した。別に心の臓が悪くなつたので、診察を頼みに来た訳でも無かつた。
「なに、レヴコー? レヴコーなんざ、まだ青二才だあな!」と、嗄がれた低い声で、その背高のつぽの男が言つた。
『昌作さんの背高のつぽに山内さんの三尺ぢや釣合はないやね。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
米国アメリカでは心の臓はオペラバツク同様女の持物になつてゐるので、背高のつぽの議員はそんな物は持つてゐなかつた。
『昌作さんの背高のつぽに山内さんの三尺ぢや釣合はないやね。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
爪立せだちしたら、天国にでも手がとゞきさうな背高のつぽで、おまけに酷い痩せつぴいだが、それでも地面ぢべたの事が気になるかして、色々郷里の事に骨折るので、カンサスでは評判のいゝ男である。