胆魂きもたま)” の例文
肉こそ食わぬが、胆魂きもたまはお前達よりよっぽど太いぞ。二つの拳固を差出して彼がどんな風に仕事をするか見てやろう。
狂人日記 (新字新仮名) / 魯迅(著)
お孝にお前んの身の上はないて、——何が嬉しい、……俺は二階で聞いて胆魂きもたまにえくり返るに、きゃっきゃっきゃっきゃっと笑うて、情事いろごとの免許状ようなものを渡いて帰った。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)