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肩肘
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かたひぢ
ふりがな文庫
“
肩肘
(
かたひぢ
)” の例文
萬次は
悉
(
こと/″\
)
く
萎
(
しを
)
れ返つてをります。これが筋彫の
刺青
(
いれずみ
)
などを見榮にして、やくざ者らしく
肩肘
(
かたひぢ
)
を張つてゐたのが可笑しくなるくらゐです。
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
漸
(
ようや
)
く落着いた平次、その後ろに
肩肘
(
かたひぢ
)
を怒らす八五郎、お時はお靜の身體を
盾
(
たて
)
にして、部屋の隅へ小さく坐りました。
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少し
菊石
(
あばた
)
があつて、五尺六七寸の大兵、腕自慢らしい、——そして
磊落
(
らいらく
)
さを看板にして、つまらないことにも
肩肘
(
かたひぢ
)
を張つて見せる男ですが、平次の馴れた眼から見れば
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
檜木風之進は一刀に
反
(
そり
)
を打たせると、狹いお勝手一パイに
肩肘
(
かたひぢ
)
を張りました。が、さう言ふ癖に風之進の顏は、妙にニヤニヤして、皮肉で虚無的で、妥協的でさへあつたのです。
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それに、あのお孃さんは、養子の直之進が大嫌ひで、どうしても祝言をうんと言はないんですつて、——へツ、あの武藝自慢の
肩肘
(
かたひぢ
)
を張つた野郎ぢや、女の子には持てませんね」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
油障子を開けると三輪の萬七が、銀張りの煙管を
脂下
(
やにさが
)
りに、ニヤリニヤリしてゐるのです。その後ろには萬七の子分のお
神樂
(
かぐら
)
の清吉が、若い女を一人引据ゑて、
肩肘
(
かたひぢ
)
を張つてをります。
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
取次の小者は、
肩肘
(
かたひぢ
)
張つて入口を塞ぎ乍ら、精一杯の
威嚇
(
ゐかく
)
的な聲を出します。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
横井源太郎は勝手なことを言つて、
肩肘
(
かたひぢ
)
を張るのです。
銭形平次捕物控:267 百草園の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肩肘
(
かたひぢ
)
を張つて、眞四角にお辭儀をします。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は此處を先途と
肩肘
(
かたひぢ
)
を張るのです。
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は縁側に頑張つて
肩肘
(
かたひぢ
)
を張ります。
銭形平次捕物控:217 歎きの幽沢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は少しばかり
肩肘
(
かたひぢ
)
を張ります。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は思はず
肩肘
(
かたひぢ
)
を張りました。
銭形平次捕物控:264 八五郎の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は精一杯
肩肘
(
かたひぢ
)
を張るのです。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肩肘
(
かたひぢ
)
を張つた十六貫近い
巨躯
(
きよく
)
。
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肩
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
肘
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
“肩肘”で始まる語句
肩肘張