肥松こえまつ)” の例文
松のなまの割木をこの地方では肥松こえまつと呼んでゐる。墓場のあちらこちらに、この肥松を焚く焔が赤々と燃え、やにの匂ひが鼻をついた。それは線香の匂ひとまじり合つた。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)