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聢
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しっか
ふりがな文庫
“
聢
(
しっか
)” の例文
「いや、あれは身分違いに腹を立てているんだ。あの男の曲毬の腕は大したものだが、人間も
聢
(
しっか
)
りしているよ。中山半七郎とは大変な違いだ」
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
すこぶる竜に似たものが大英博物館にあったので、予これは歌川派画工が描いた竜を
擬
(
まね
)
たのだろと言うと、サー・チャーレス・リードが、
聢
(
しっか
)
り手に執って見よというから、
暫
(
しばら
)
く審査すると
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
お隅の萎れた身体は
鞍
(
くら
)
の上に乗せ、足は動かさないように
聢
(
しっか
)
と馬の胴へ
括付
(
くくりつ
)
けました。
母親
(
おふくろ
)
は
油火
(
カンテラ
)
を突付けて見せる——お隅は編笠、源は
頬冠
(
ほっかぶ
)
りです。坂の上り口まで父親に送られて、出ました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
平次を迎えたのは、若主人の専助、まだほんの二十二三の男ですが、気風も身体も
聢
(
しっか
)
りした桔梗屋が娘の婿にと望んだだけに、何となく
頼母
(
たのも
)
し気な青年でした。
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
甚三郎、なかなかの
聢
(
しっか
)
り者らしい男です。
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
聢
漢検1級
部首:⽿
14画