聖手せいしゅ)” の例文
四大家の書体などもそっくり書く。人呼んで、“聖手せいしゅ書生”とあだ名しているくらいだし、しかも刀槍を持たせれば、これまた相当に使うといったような男だ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と途中で聞いて戴宗はたずね当てて来たが、その家ときたら、のぞいて見るまでもない貧乏世帯で、聖手せいしゅ書生の蕭譲は、独り者か、泥窯へっついの下を火吹き竹で吹いていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)