地震ぢしん出會であつてそれが非常ひじよう地震ぢしんであることを意識いしきしたものは、餘程よほど修養しゆうようんだひとでないかぎり、たとひ耐震家屋内たいしんかおくないにゐても、また屋外避難おくがいひなん不利益ふりえき場合ばあひでも、しかせんとつとめるであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)