老莱子ろうらいし)” の例文
例の老莱子ろうらいしをはじめ、孝子譚こうしたんにはよく出る話であるが、孝の一点からのみこの句を見るのは不賛成である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
まあ、あんな話は無難だけれども、あなたは、老莱子ろうらいしの話など知らないでしょう? 老莱子が七十歳になっても、その九十歳だか百歳だかの御両親に嬰児えいじの如く甘えていたという話です。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)