“老神”の読み方と例文
読み方割合
おいがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老神おいがみ温泉に着いた時は夜に入つてゐた。途中で用意した蝋燭をてんでに點して本道から温泉宿の在るといふ川端の方へ急な坂を降りて行つた。
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
利根郡老神おいがみの温泉なども、今では老神という字を書いていますが、もとは赤城の神が合戦に負けて、逃げてここまで来られた故に、追神ということになったともいいました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
収穫時の忙しさを思って、農家であるU—君をば其処から強いて帰らせたが、K—君はいっそ此処まで来た事ゆえ老神おいがみまで参りましょうと、終に今夜の泊りの場所まで一緒に行く事になった。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)