“老樗軒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らうちよけん50.0%
ろうちょけん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬冢吉人いぬづかきつじん印南いんなんか、又は其族人か。印南は此年文化十年十一月十二日に歿したと、老樗軒らうちよけんの墓所一覧に云つてある。若し舟遊の約をしたのが印南だとすると、それは冬死ぬべき年の春の事であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
江戸時代にありてあまねく探墓の興を世の人に知らしめし好奇の士は、『江戸名家墓所一覧』の一書を著せし老樗軒ろうちょけんの主人を以てまづはその鼻祖ともなすべきにや。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)