“義理合（ぎりあい）” の例文
すると二つ長屋の事でございますから義理合（ぎりあい）に宗悦の娘お園が来て見ると恟（びっく）りして
真景累ヶ淵 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
城兵などの評判はどうじゃ。そこらの内輪（うちわ）を、ちと聞きたいのだが……もしそちに、日幡への義理合（ぎりあい）があっては正直を語れまい。語れぬものならむりに訊こうともいわんが……どうじゃな弥九郎
新書太閤記：07 第七分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
決してそんな事をする義理合（ぎりあい）は有りませんと云うような顔附から、慾にばかり目を附ける婆（ばゝあ）で、彼奴（あいつ）は腹でも切りそうな婆です………まお暇（いとま）致しましょう、へい左様なら御機嫌宜しゅう
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)