ほしい)” の例文
新字:
遠くまなこを微茫の底に放つて、幾點の紅燈に夢の如く柔かなる空想をほしいまゝに醉はしめたるは、制服のぼたんを眞鍮と知りつゝも、黄金こがねと強ひたる時代である。
京に着ける夕 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)