縫模樣ぬひもやう)” の例文
新字:縫模様
派手な縫模樣ぬひもやうの單衣を着たお駒が、可愛らしい後ろ帶を引摺つて、半面くれなゐに染んで死んで居た痛々しさは、馴れた眼にもツイ涙が浮かびます。
肩に引掛ひきかけ若き女は上に浴衣ゆかたおほひたれども下には博多縮緬はかたちりめんの小袖を二枚着し小柳こやなぎ縫模樣ぬひもやうある帶をしめ兩褄りやうづま取揚とりあげ蹴出けだしあらはし肉刺まめにても蹈出ふみだせしと見えて竹のつゑつきながら足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)