縄襷なわだすき)” の例文
棟梁どもまでが、共に必死に働いたとみえ、縄帯なわおびやら縄襷なわだすきをかけ、泥まみれの手足を大地へほうり出して、工事がすむと同時に、そこで寝ていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同苦坊や、ほかの世話人たちがしているように、彼もそれにならって、縄襷なわだすきをかけ、施粥の手伝いをし初めた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)