縄船なわぶね)” の例文
船宿「千本」の店先では、見知らぬ若者が縄船なわぶね餌付えづけをしていた、長だろうか、年ごろは似ていたが、私は眼の隅で見たまま、声をかけようとはしなかった。町のようすは以前のままであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)