緬羊めんよう)” の例文
緬羊めんようですか、いや、雨が降り出したのでもう入れてしまいました。なんならもう一度外へ出して見ましょう。雨も止んだようですから。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
彼女は生涯、夏冬ともはだしに麻の襦袢じゅばん一枚で歩き回っていた。非常にい髪の毛はほとんど漆黒で、緬羊めんようの毛のように縮れて、大きな帽子かなんぞのように彼女の頭に載っていた。
その「蝦夷地」に緬羊めんようや牛を飼い、養蚕の業につくものができたのも、先生の監督ではじめたことなのです。疏水の工事を起して久根別川くねべつがわというところから舟を函館へ通すようにしたのも先生でした。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
燦爛たるにれの微笑、火焔菜かえんさいと燕麦、緬羊めんようと白樺、驟雨、驟雨、驟雨
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)