給人きゅうにん)” の例文
第二、上等士族を給人きゅうにんと称し、下等士族を徒士かちまたは小役人こやくにんといい、給人以上と徒士以下とは何等なんらの事情あるも縁組えんぐみしたることなし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
菖助は名古屋藩の方に聞こえた宮谷家から後妻を迎えている人で、関所を預かるおも給人きゅうにんであり、砲術の指南役であり、福島でも指折りの武士の一人ひとりであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのうちにはだんだん出世して給人きゅうにん用人ようにんになれまいものでもない。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
菖助は関所を預かるおも給人きゅうにんである。砲術の指南役でもある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)