素戔嗚すさのお)” の例文
部落の戦いは翌朝よくちょうまで続いた。が、はついに衆の敵ではなかった。素戔嗚すさのおは味方の若者たちと共に、とうとう敵の手に生捉いけどられた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
また実際仲間の若者たちも彼の秘密をぎつけるには、余りに平生へいぜい素戔嗚すさのおが、恋愛とははるかに縁の遠い、野蛮やばんな生活を送り過ぎていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
岩の上には松の枝が、やはり長々と枝垂しだれていた。素戔嗚すさのおは素早く帆を下すと、その松の枝を片手につかんで、両足へうんと力を入れた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)