粗忽そゝっ)” の例文
杢「あゝ、まだ用があるよ、おい/\其方そっちへ行っちゃアいけないよ、アラ垣根を跨いで出て行ってしまった、粗忽そゝっかしくって仕様がない」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
飯「ほウ相川新五兵衞しんごべえが、又医者でも頼みに参ったのかも知れん、いつもながら粗忽そゝっかしい爺さんだよ、まア此方こちらへ通せ」
いや柏手じゃア無かった粗忽そゝっかしくッてい、南無妙法蓮華経/\/\無妙んめウ法蓮華経もし一寸ちょっと様子がいじゃアありませんか別嬪ばかりずうっとさ
久「そうだった、粗忽そゝっかしいから仕方がねえ、明樽はござい/\」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)