米搗虫こめつきむし)” の例文
「太郎虫と言いますか、米搗虫こめつきむしと言うんですか、どっちかでございましょう。小さなが、この虫を見ますとな、旦那さん……」
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誰でも可い、何をするととがめりゃ、黙れとくらわす。此女こいつ取調とりしらべの筋があるで、交番まで引立ひったてる、わしは雀部じゃというてみい、何奴どいつもひょこひょこと米搗虫こめつきむしよ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)