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節糸
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ふしいと
ふりがな文庫
“
節糸
(
ふしいと
)” の例文
茶の勝った
節糸
(
ふしいと
)
の
袷
(
あわせ
)
は存外
地味
(
じみ
)
な代りに、長く明けた
袖
(
そで
)
の
後
(
うしろ
)
から
紅絹
(
もみ
)
の裏が
婀娜
(
あだ
)
な色を
一筋
(
ひとすじ
)
なまめかす。帯に
代赭
(
たいしゃ
)
の
古代模様
(
こだいもよう
)
が見える。織物の名は分らぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
慶三は大島の
初袷
(
はつあわせ
)
に
節糸
(
ふしいと
)
の羽織を重ね、電車を待つ
振
(
ふり
)
で時間通りに四辻の乗換場に
彳
(
たたず
)
み三田行と書いた電車の留まる度、そこから
降来
(
おりく
)
る人をば一人一人一生懸命に見張っていた。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
節
常用漢字
小4
部首:⽵
13画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“節糸”で始まる語句
節糸織
節糸紬