筒持つつも)” の例文
なにしろ、筒持つつもち同心といやあ、御家人仲間では幅のきいた方で、一時は随分暮しむきもよかったのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
向かい合ってタラタラと並んでいるのはお筒持つつもちの小身の組屋敷であったが、そこを右へとって進んで行けば、寂しい寂しい鶯谷うぐいすだにとなる。そっちへ浪人は歩いて行く。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)