笠取かさとり)” の例文
「京へは近うございますが、大阪へは廻り道で、山から山を音羽おとわ笠取かさとりの里へとって、宇治の富乃荘とみのしょうへも出られると申します」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今しも、笠取かさとりの盆地から、禅定寺峠ぜんじょうじとうげ七曲ななまがりを、ヒタヒタと登ってゆく武士の一群れがあった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)