竹簀子たけすのこ)” の例文
雨でも降れば、ひさしの下の竹簀子たけすのこは元よりのこと、奥の床まで吹きこむので、身の置き所もない庵室だった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次のの——がけの草のすぐ覗く——竹簀子たけすのこ濡縁ぬれえんに、むこうむきに端居はしいして……いま私の入った時、一度ていねいに、お時誼じぎをしたまま、うしろ姿で、ちらりと赤い小さなもの
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)