竹倚チョイ)” の例文
左手は、だらりと床の方へ垂れ下っているのに、竹倚チョイの腕木にのせた右手の人差指が何事かを指示すように三尺ばかり向うの床の一点をゆびさしている。
祭壇から三間程離れた部屋の隅に一脚の竹倚チョイが置いてあって、その上に一人の男が朱房のついた匕首あいくちをの深く背中に突立てられたまま胸の上にがッくりと頭を落している。
思うまいとしても蘇州庵の竹倚チョイで殺されていた利七の無残な姿やお鳥の哀れな死顔、また藤十郎の悲歎にやつれたようすなどがチラチラと眼に泛び、何を喰べても何を飲んでも一向に味がわからない。