競下せりさが)” の例文
段々に甲高かんだか競上せりあげて行って、糸のように細くなって、何かを突脱けて、遠い遠い何処かへ消えて行きそうになって、又段々競下せりさがって来て、果はパッと拡げたような太い声になって、余念がない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)