空薬莢からやっきょう)” の例文
扉のあおりでゆらぐ蝋燭ろうそくの光の中では、その横顔は何時になく暗く沈んで見えた。机の上には空薬莢からやっきょうを花瓶とし、黄色の花が二三本さしてある。書類つづりの耳を隊長の指が意味なくもてあそんでいた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)