穴迫あなせこ)” の例文
樹木の鬱蒼うっそうたる穴迫あなせこ谷の大きな渓間けいかんを、一段高く埋めてうねうねと走っているので、三十町にわたるその全熔岩流を何の遮られるものもなく
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
この熔岩流は寛政四年のまゆ山の大爆発と同時に噴出したもので、普賢ふけんの中腹飯洞はんとう岩の古焼ふるやけすなわち明暦三年噴出の熔岩流の尽きておるところから噴出し、穴迫あなせこ谷に添うて千本木の平野まで流れて来ており
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)