穴洞けつどう)” の例文
胸の鼓動こどうとともに、髪の根までが、ぞくッとして来た。たとえば、こころにもない穴洞けつどうに立ち迷って、思わず、四辺あたりのしじまを試してみるように、奥へむかって、彼は大声で言っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)