まう)” の例文
そのおほやけまうして養嗣子とせられたのは、此より十五年の後、文化十三年三月である。瑞仙の死にさきだつこと六箇月である。霧渓は既に三十三歳になつてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
尚は小字せうじ誠之助、飯田氏の嗣子である。棠軒は発するに臨んで、飯田安石をして県庁にまうさしめた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それゆゑに兄榛軒は己の子としておほやけまうしたのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)