祈祷所きとうしょ)” の例文
でもどうしたらそのご上人様を、この恐ろしい犬神の祈祷所きとうしょから、連れ出すことが出来るでしょうか? ただわたしはあえいでばかりおりました。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二つのとびらがあって、一つは暖炉の近くにあって祈祷所きとうしょの方に通じ、も一つは書棚の近くにあって食堂の方に通じていた。
不思議な小娘は、しめなわをものものしげに張りめぐらしたそこの右側の扶桑教ふそうきょう祈祷所きとうしょと見える一軒へ、主従ふたりを誘うかのごとくにおどおどとはいりました。
同じような戸棚を白い布とまがいレースとで適宜におおって、司教は祈祷所きとうしょに備える祭壇を作っていた。
道路に面した第一の室は食堂となり、第二の室は寝室となり、第三の室は祈祷所きとうしょとなっていた。