磯巾着いそぎんちやく)” の例文
先生の紫ずんだ唇が磯巾着いそぎんちやくのやうに開閉し、それにつれて左右にねた一文字髭がとびの羽根のやうに上下するのが見えたかと思ふと、先生はもう降壇されてしまつた。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)