硬過こわす)” の例文
「冷えてるのはいいが、硬過こわすぎてね。——阿爺おとっさんのように年を取ると、どうもこわいのは胸につかえていけないよ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「よく痛くなるひげだね。髭が硬過こわすぎるからだ。旦那の髭じゃ、三日に一度は是非そりを当てなくっちゃ駄目ですぜ。わっしの剃で痛けりゃ、どこへ行ったって、我慢出来っこねえ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)