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砧
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う
ふりがな文庫
“
砧
(
う
)” の例文
母は裏の物置の側に荒蓆を布いて、日向ぼツこをしながら、打殘しの麻絲を
砧
(
う
)
つてゐる。三時頃には父も田𢌞りから歸つて來て、厩の前の
乾秣
(
やた
)
場で、鼻唄ながらに鉈や鎌を研ぎ始めた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
母は裏の物置の
側
(
わき
)
に荒蓆を布いて、日向ぼツこをしながら、打残しの麻糸を
砧
(
う
)
つてゐる。三時頃には父も田廻りから帰つて来て、厩の前の
乾秣場
(
やたば
)
で、鼻唄ながらに
鉈
(
なた
)
や鎌を研ぎ始めた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“砧”の解説
砧(きぬた)は、洗濯した布を生乾きの状態で台にのせ、棒や槌でたたいて柔らかくしたり、皺をのばすための道具。また、この道具を用いた布打ちの作業を指す。古代から伝承された民具であり、古くは夜になるとあちこちの家で砧の音がした。その印象的な音は多くの和歌にも詠まれまた数多くの浮世絵の題材とされてきた。日本の家庭では、炭を使うアイロンが普及した明治時代には廃れたが、朝鮮では1970年代まで使われていた。現在では完全に廃れている。
(出典:Wikipedia)
砧
漢検準1級
部首:⽯
10画
“砧”を含む語句
鉄砧
砧青磁
砧村
紙砧
鐵砧
人砧
唐砧
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擣衣砧上
砧形
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砧石
箔砧
金砧
鐡砧