砂音すなおと)” の例文
敵のいる陣ノ腰から名島の方を望むたびに、そのこうから吹きなぐッて来る北風が、かぶとの鉢金はちがねやよろい金具に砂音すなおとをたて、皮膚の出ている部分は痛いほどだった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)