石逕いしだたみ)” の例文
もうこうなっては、足音などをぬすんではいられない。半分は夢中でお袖をひき起こして、お琴とお由が左右の手をとって、むやみに引き摺りながら駈け出した。山の降り口は石逕いしだたみになっている。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)