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石蕗
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つわ
ふりがな文庫
“
石蕗
(
つわ
)” の例文
しばらくして彼はまた意外な足音を今度は
浴槽
(
よくそう
)
の外側に聞いた。それは彼が
石蕗
(
つわ
)
の花を眺めた
後
(
あと
)
、
鵯鳥
(
ひよどり
)
の声を
聴
(
き
)
いた前であった。彼の想像はすぐ前後の足音を結びつけた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
菊よりも早く
石蕗
(
つわ
)
の花がさき、茶の花が匂う……。
虫の声
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
石蕗
(
つわ
)
の葉の霜に
尿
(
しと
)
する小僧かな 子規
俳句の作りよう
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
崖の上には
石蕗
(
つわ
)
があった。あいにくそこに朝日が射していないので、時々風に揺れる硬く光った葉の色が、いかにも寒そうに見えた。
山茶花
(
さざんか
)
の花の散って行く様も
湯壺
(
ゆつぼ
)
から眺められた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
石蕗
(
つわ
)
咲いて
時雨
(
しぐ
)
るゝ庭と覚えたり
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
“石蕗(ツワブキ)”の解説
ツワブキ(石蕗・艶蕗・橐吾、学名: Farfugium japonicum)は、キク科ツワブキ属に属する常緑多年草である。海岸近くの岩場などに生え、初冬に黄色い花を咲かせる。昔から民間薬や食用野草として知られ、若い葉柄が食べられる。観賞用に庭園に植えられることもある。
(出典:Wikipedia)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
蕗
漢検準1級
部首:⾋
16画
“石蕗”で始まる語句
石蕗花