短衣ちょっき)” の例文
二人は上衣を脱いでいるが、サレーダインの黄色い短衣ちょっきと白髪頭、アーントネリの赤短衣と白ズボンはぜんまい仕掛の踊人形の色彩のように、夕日の中にきらめいていた。
やがて、お酒と、煙草と、夜更よふかしと、おしゃべりとで、声がつぶれてしまったのであろうと思われる、不思議な調子の若い男が、短衣ちょっきで出て来て、キャラキャラした声で来意をたずねた。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)