“矢避(やよけ)” の例文
彼は、矢避(やよけ)を背おつた昔の軍人のやうに袷着物の背中に風をはらんで、砂埃りに消えて疾走してゐた。何処まで走るんだ! と叫んだ。……ふと、普通(たゞ)ならぬ寒気を身内に感じた。
F村での春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)