矜誇ほこり)” の例文
田代君はあらゆる蒐集家に共通な矜誇ほこりの微笑を浮べながら、卓子テーブルの上の麻利耶観音と私の顔とを見比べて、もう一度こう繰返した。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
不幸にも時と所とを間違えて天上から送られた王女であるとまで自分に対する矜誇ほこりに満ちていた、あの妖婉ようえんな女性はまごうかたなく自分なのだろうか。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)