せん)” の例文
かつ、せんはたいへん才童であったとみえ、建興十二年、呉にある兄のきんに宛てて送っている彼の書簡にもこう見える。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孔明の家庭はまたしばらく寂寥せきりょうだったが、彼が四十五歳の時、初めて実子のせんをもうけた。晩年の初子だけに、彼がどんなによろこんだかは想像に余りあるものがある。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)