瞋恚しんに)” の例文
わが気力の著じるく衰へ来りしより以来このかた、彼の馬十の顔を見る毎に、怪しく疑ひ深き瞋恚しんにの心、しきりに燃え立ちさかりて今は斯様かうよと片膝立つる事屡々しば/\なり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
貪欲どんよくながく尽き、瞋恚しんに永く尽き、愚痴永く尽き、一切のもろもろ煩悩ぼんのう永く尽くるを、涅槃という」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)