睦気むつましげ)” の例文
三人の女傘かさが後になり先になり、穂の揃つた麦畑むぎばたの中を、睦気むつましげに川崎に向つた。恰度鶴飼橋の袂に来た時、其処で落合ふ別の道から来た山内と出会でつくはした。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)