真面まがお)” の例文
旧字:眞面
奥州仙台陸奥守むつのかみがお通りになるという千住せんじゅの方面から、中仙道の板橋あたりでも、お爺さんやお婆さんが、真面まがおになってその噂をしているほどに評判になりました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と仏頂寺が、ワザワザにらみのかないような眼つきをして見せると、女は少し真面まがおになって
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
七兵衛が、どこまでも真面まがおだものですから、主膳も、いよいよ笑止しょうしがって
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし、先生はまたあらたまって、薬研やげんの軸を取り直し、真面まがおになって
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)