真事まごと)” の例文
旧字:眞事
われは御覧の通り、面相の醜きより菩提心を起して仏道に入りし者なりとて、空言そらごと真事まごと取り交ぜて、尋常の六部らしく諸国の有様を物語るに、聞き終りし和尚は関羽鬚を長々と撫で卸しつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)