白水はくすい)” の例文
成都から白水はくすい(四川省広元県西北。蜀の北境)まで四百余里という道中の次々には駅舎を設け、官の糧倉を建て、商工業の振興と交通の便を促進するなど、着々その実をあげていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿蘇山が怒ってばさら竹の杖をもって、始終猫岳の頭を打っていたので、頭がこわれて凸凹でこぼこになり、また今のように低くなったのだといいます。(筑紫野民譚みんたん集其他。熊本県阿蘇郡白水はくすい村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「あれが、加賀の白山の白水はくすいの滝でございます、有名な……」
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その労働者は、白水はくすいという名前だった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)