白楊やなぎ)” の例文
町と村との境をかぎった川には、あし白楊やなぎがもう青々と芽を出していたが、家鴨あひるが五六羽ギャアギャア鳴いて、番傘とじゃがさとがその岸に並べて干されてあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
白楊やなぎの落葉
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
女生徒は男生徒とはおのずから別に組をつくって、あやを取ったり、お手玉をもてあそんだりしている。運動場をふちどって、白楊やなぎの緑葉がまばらに並んでいるが、その間からは広い青い野が見えた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)