癸丑みずのとうし)” の例文
そういううちにその年も終り、十八年、癸丑みずのとうしの年になった。前年、西南諸道で米がとれず、大飢饉だいききんになって餓死するものが出た。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
戊子つちのえねの年の三月十五日癸丑みずのとうしの日にお隱れなさいました。御陵は初めは大野の岡の上にありましたが、後に科長の大陵にお遷し申し上げました。
建久四癸丑みずのとうし年に十九なら安元元乙未きのとひつじ年すなわち未歳生まれで寅歳でない、『東鑑』は偽りなしだから『異本曾我物語』はうそで寅歳生まれで虎と名づけたでなく寅時にでも生まれたのだろ。
大正二癸丑みずのとうしの年春三月小説『すみだ川』さいわいに第五版を発行すると聞きて
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)