癇筋かんすぢ)” の例文
しかし兄さんの惣兵衛ちやんは、ミツちやんがちよつとでも弓に手を触れると、癇筋かんすぢを立ててがなるのであつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
厭世哲学者はそれを聞くと、額に癇筋かんすぢをおつ立てて、苦り切つた顔をした。